Javascript Browser には Windows のハイコントラストモードで画面が表示されない症状があった為、他のブラウザアプリをインストールして検証に使っています。(2022/04/03)
EdgeHTML の簡易検証環境をゲットする
僕の Windows10 からも EdgeHTML エンジンの Edge ブラウザは消えてしまいましたが、ウェブサイトの検証を続ける為にいろいろやりました。
Windows ストアには、EdgeHTML の WebView を使うブラウザアプリが登録されているので、これをインストールして Web サイトの簡易チェックに使ってみます。
僕のお勧めは Microsoft が WebView アプリ開発の学習用に公開している Javascript Browser です。公式(デモ)アプリということでサードパーティー製にはない安心感があります。この他のブラウザアプリを使う場合、AppContainer のセキュリティ識別子(SID)を調べるひと手間が必要になります。
早速インストールしてみます。EdgeHTML さん、お久しぶりです。
残念な点
本題に入る前に残念な点を紹介しておきます。
デベロッパーツール、右クリックメニューは利用できません。
デフォルトのブラウザに設定することも出来ませんでした。Chromium が重いので Javascript Browser で Twitter クライアントアプリのリンクを開けたら良かったのですが。
forced-colors
の検証が出来ません。(2022/04/03)
localhost にアクセスできない制限を解除する
さて Javascript Browser をウェブ開発の検証に使うために localhost へのアクセスを許可していきます。Windows ストアアプリの WebView にはデフォルトで localhost(127.0.0.1) にアクセスできない制限があります。
これを管理者権限で起動した PowerShell から次のコマンドで解除します。-p=
に続くのが Javascript Browser の SID です。
PS > CheckNetIsolation.exe LoopbackExempt -a -p=S-1-15-2-2286686099-3699191476-780792926-4103513722-34030058-4079768412-3798828762
次のコマンドで現在除外しているアプリケーションのリストを表示できます。
PS > CheckNetIsolation.exe LoopbackExempt -s リスト ループバックは AppContainer を除外しました [1] ----------------------------------------------------------------- 名前: 62834microsoftwebappdemos.javascriptbrowser_68b04gps0nkf8 SID: S-1-15-2-2286686099-3699191476-780792926-4103513722-34030058-4079768412-3798828762
これで localhost にアクセス出来ると思います。解除には次のコマンドを使います。
PS > CheckNetIsolation.exe LoopbackExempt -c
FiddlerのAppContainer Loopback Utilityを使ってSIDを調べる
SID を調べるには Fiddler4 と併せてインストールされる EnableLoopback.exe を使いました。Fiddler.exe と同じ階層に入っています。
ツールを使って除外リストに追加した上で、先のコマンドでリスト表示して SID を取得しました。正直 Windows アプリはサッパリでして、もっと良い方法があるかと思います。
最後に
Javascript Browser は Javascript を使った WebView アプリ開発のデモ用に公開されています。このソースコードは github で公開されていて、これを元に自身で機能を追加したブラウザアプリを制作することが出来るようです。