Lumia925でSIMアダプタを残してSIMトレイが開かない時の非常手段
通常サイズからナノ、そしてマイクロへ―、SIM の尋常ならざる小型化を横目にみつつ、いつか痛い目を見る予感があったような、なかったような…
これは Nokia Lumia 925 で SIM トレイが引き出せなくなり Wi-Fi 専用機化する危機から生還した男の記録である。
久々のうっかりさん
メインの携帯電話をいよいよスマートフォンにすべくこの8月に Lumia 925 を購入しました。国内ではユーザー数の少ない Windows Phone 8 端末です。
届いたばかりの NifMo の SIM を Micro → Nano な SIM 変換アダプタを使って Lumia 925 に抜き挿ししていたところ、うっかり変換アダプタだけを残して SIM トレイを閉めてしまいました。
これ以降は 1mm 程引き出したところでトレイが止まってしまう、という事態に陥りました。
変換アダプタの空洞に SIM を読み取る端子が引っかかっている、のが原因です。
無理やり引き抜くと端子を破壊してしまい Wi-Fi 専用機化してしまうことは想像に難くありません。
一般的な解決策は通用せず酷い気分で眠りにつく
慌ててググりプラ板を使う一般的な解決策を試したのですが、Lumia 925 の SIM スロット周りは意地悪く配置された障害のせいでプラ板を挿し込むことが難しいと分かってきました。
夜中を回っていたのでこれ以上深追いはせず酷い気分で眠りにつきました。
とりあえず寝る、昨夜の僕が唯一した正しい判断でした。
一般的な解決策とLumia925のトラブル情報
変換アダプタにまつわるトラブルの一般的な解決策としては、薄いプラ板を挿し込んで端子を押し上げつつ引抜く、というものがあります。
しかし Lumia 925 はトレイのカバーとロック用の突起が障害となりとてもプラ板を挿し込みにくい形状です。
ネット上では、案の定、端子を破壊してしまった、という情報があります。この情報には事前に触れていたのですが、気付いた時にはこのザマですよ、、、
NOKIA LUMIA925 SIMスロット修理のご依頼。端子が破損しておりカードを認識しませんので交換をいたします。
こちらのショップには修理の様子が紹介されていますが、おゃぉゃ、どのような状況で故障したかは書かれていませんねぇ、、、
すがすがしい晩夏の朝、しかしベッドの横にはトレイの開かないLumia925が…
昨夜のことはすべて悪夢であったらよかったのですが、残念な Lumia 925 は厳然としてそこにいました。
金属製のトレイのカバーを外す
かくしてスッキリした頭で対策を練ると、トレイとトレイのカバーが分離することに気づきました。十分な睡眠の効果が早速に発揮されました。
トレイとトレイカバーは両面テープのようなもので接着されていました。次の写真のような細工用のカッターを刺し込んで剥がします。
トレイの2箇所をカット
- 最初の障害であるトレイのカバーは薄いため切断は難しくありません
- ロック用の突起は厚い上に奥にあるため作業しづらいです、根気よく慎重にカッターを小刻みにあてて切断します
この処置でプラ板を真っ直ぐに挿入できるようになりました。睡眠によって冷静な思考と大胆な行動ができるようになっています。
プラ版の加工、そして祈り・・・
続いて何度かプラ板を出し入れしましたが、あとほんの1,2ミリを挿し込むことができず、端子を押し上げることができないようです。
このプラ版は梱包用の透明ケースから切り出したもので、ここまで挿し込めば端子を解除できるだろう、というおおよその位置にテープを貼ってあります。
プラ板の形状を図のように加工した上で祈る気持ちで挿入しました。
- やすりなどでプラ版の断面を斜めに加工する
- プラ版の先を僅かに楕円形にして、3つの端子に接触するタイミングをずらす
形状を工夫するに飽きたらず祈りを上乗せするあたり、十分な睡眠のあとに死角はありません。
昨夜のうっかりさんが嘘のようで、無事 Lumia 925 はその性能を取り戻しましたとさ♪
さいごに
文章にしてみればたったこれだけのことなのですが、最初は“もう無理ゲー、つらたん”とでも言いたい絶望的気分からの出発でした。
Nokia の開発陣に心の中で何度も罵声を浴びせつつ、ネット検索で正常な Lumia 925 のトレイの画像を見ては内部の状況を推理する、困難な歩みの数時間でした。(これにはとても助けられました!)
これに懲りた僕は SIM 変換アダプタを削って端子が引っかかりにくくしてみました。しかしあてが外れるのが怖く、効果の程は試していません。
さて、本記事がどなたかのご参考になりましたら幸いです。それではまたいずこかのクラウド番外地でお会いしましょう、グッドラック!